深空より愛を込めて

知能型ワンダラーのうめき声

「過熱するリズム」

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いやぁ………………。

……………いやぁ………。(特大ため息)

 

 

※限定星5思念「過熱するリズム」のネタバレを含みます。

※また、これまでのマヒル思念・伝説の内容も多少含まれますので、お気を付けて。

※セリフなどの引用部分は、読みやすさ重視のため、時系列順でなかったり、省略されていたりします。ご了承ください。

 

 

 

(以前記述したように)ヒルと主人公の間では、「きょうだい」と「恋人」が両立するものとして認識されているもよう。

だからこそ、もはや境界線も何もないんじゃ…なんて思ってたんだけれど。

誕生日で「おや?」と思わされたものが、約半年を経て宇宙の果てから飛んできました。

 

いや、

あの予告で、そんな話だとは思わんやろ。

これもう、最近の思念でずっと言ってる気がする。

深空の予告、本当にアテにならない。大好き。

 

これまでのマヒルと主人公との間の感情って、

「お互いに大事に思っているならそれでいい」という方向性だったと思うんだけれど、

徐々に、「周りにもそれを認識していてほしい」に変わりつつあるように感じた。

なるほど、そこがマヒ主の境界線だったのか。

っていうか、それって単純に、両想いが付き合う理由じゃん。

 

(あくまで)絆の深いきょうだい」から、「恋人」への移り変わりを、どういう風に描くんだろうと気になっていたんだけれど、

なるほど、そうなるのか…!と驚いた思念でした。

 

 

のっけから、マヒルの裸を見られなくなってる主人公…。

思えば、「寂寥な偽り」では何ともなかったのに、

「永遠の楽園」ではタンクトップ姿に「服着て!」と言っていたり、少しずつ段階を踏んでいたんだなぁ。

自分の寝室にも「入らないで」とはっきり言う辺り、意識し具合が半端じゃない。

 

めくれた裾の下から腰のライン’が見えているが、本人は気にしていないようだ。

私は何も言わずに視線をそらし、彼の服の裾をそっと下ろした。

「……もうちょっと、見え方を気にした方がいいよ」

 

ここでも。

これは、自分がドキドキしちゃうからなのか、はたまた、誰か他の女の人に見られたら…なんて思ったからなのか。

いや、どっちもか?どっちもか??

 

 

「もしかしたら、もう彼女がいるかもしれませんよ?」

「それはないよ。今日ずっと君と一緒だったじゃないか」

私は否定も肯定もせず微笑むと、ステージの真ん中にいるマヒルを見上げた。

 

「君とずっと一緒だった(から彼女はいないだろう)」=「君は彼女じゃないでしょ」とあっさり返され、モヤる主人公。

ふ~ん、彼女だって思われたいんだぁ、ふ~ん。ほぉ~ん。

(今この状態の主人公が、「彼女のフリして」って言われたらどうなるんだろ…見たい…そういう思念出たら面白いな…)

 

 

……で。

今回のマヒルはすごかった。

いや、いつもすごいんだけれど、今回は本当にすごかった。

 

「忽然と湧いてきたように思える気持ちも、ただ深い場所に隠れてただけで、実はずっと前から存在してたのかもしれない」

「だから自分の気持ちに気付くために、こういうきっかけが必要なんだろ?」

 

あからさまに、「吊り橋効果を狙っています」と言ってるし、

 

「大人になったマヒルにも、秘密がたくさんあるよね。全然変わってない」

「そんなことないさ」

「今回は、お前が答えを確かめに来るその日を楽しみにしてるんだ」

「それに大人になった今、『秘密』の意味もだいぶ変わったからな」

 

「お前のまだ知らない『秘密』を知ってほしい」とアピールしてくるし、

 

「お前はいつになったらオレの問題が何かわかるんだ?」

「……」

(前略)オレをずっと捕らえて離さないのは、同じ想いだ」

「いつ現れるかわからない。急に現れたかと思えば、最近やけに落ち着きがない」

 

「オレの心を捕らえる何か」を明示して、

 

「心配しなくていい。別に怖いものじゃないから」

 

「怖がらないで」と言っておきながら、

 

「ただ、オレは思ってたより待つのが得意じゃなかったみたいだ」

 

「あんまり待たせるのはナシにしてくれ」と懇願してくる。

 

そういうのどこで学んできたの?

学校?DAA?宇宙機関?遠空艦隊??

え?彼女いたことないどころか、女の子とロクに関わったことない?

嘘つけよ!!!!!!!!!

 

失礼致しました。取り乱してしまいました。

いやぁ、何と言うか………何と言うか……。

冒頭に書いた「いやぁ…」の部分、全部これです。これのせいです。

 

ヒルが「沼」たる所以って、こういうところだと思う。

どこからどう見ても主人公のことが大好きだし、「オレを意識してくれ」オーラを振り撒いてくるのに、

かと言って、自分の感情だけで押し切ろうとはしない。

最終的な決定権は彼女に委ねている。

本編4章の、「お前の許可がない限り、絶対に境界線は越えない」が正にそれ。

「オレはお前が好き」アピールはし続けるし、こういう駆け引きみたいなこともどんどん言うけれど、

強引にキスするとか、いきなり押し倒すとか、そういうことはしないんだろうなって思ってる。

ヒルの優しさであり、愛情であり、でもちょっとズルくて臆病な一面も感じさせる部分。

こんなん、好きじゃないわけがなかろう。

 

 

無意識の接触、あるいは無意識を装った接触を通して、私達の熱は確かに少しずつ高まっていた。

 

これ、好きな表現だった。「無意識を装った接触

それが、「無意識」なのか、「無意識を装った」なのか、明確な答えが出ていないのも良い。

自分の気持ち、行動の理由すら、わからないんだよね。

恋をすると、人はバカになるらしいからね。(言質)

 

 

「ガラス張りの迷宮の中にいるみたいだ」

「中にいると、全部丸見えなのに出ることはできない」

「前に私を閉じ込めるために迷宮を建てるって言ったくせに」

「……今はそんなこと思ってないって、誰が言った?」

「今回は、お前が自分で入り口を見つけるまで待つことにしただけだ」

 

ここ、本編時からだいぶ丸くなったとはいえ、マヒル本質的な部分はやっぱり変わってないんだなと思えてよかった。

それがなくなってしまっては、マヒルではないし、マヒ主でもないし。

 

「もし今日が、お前が近づこうと思ってくれる日なら──」

「オレはあらゆる手を使って、お前が二度と離れたくなくなるようにしてみせる」

 

でも、その迷宮に、縄で縛って引きずってでも主人公を入れ込もうとするのではなく、あくまで主人公自身の意志で、入ってきてほしい。

お前が近づこうと思ってくれるなら、という前提がある辺り、

「幸せ」を自分の価値観で押し付けようとはしないし、主人公の(本質的な)自由を守りたい。

でも、主人公が同じ道を望むと言うのなら、二度と手は離さない。

 

自分は、マヒルは、積極的に恋愛関係になりたかったわけではなかったのかも、と解釈しています。(理由など、その辺はまた改めて語りたい)

主人公を「恋愛感情で好き」という気持ちがあることは前提として、

2人の関係がどうなるのかは、主人公次第。

彼女が心から望むなら、彼女が本当に自由で、幸せであることができるなら、

「兄ちゃん」として彼女の結婚式に参列することだってできたんじゃないかなと。

 

今回のこの“迷宮”の部分は、マヒルのそういった部分を再認識させられる言葉だったように感じた。

それはそうとして、可愛い妹が、婚約者としてシンを連れてきちゃった世界線のマヒルは見たい。すごく見たい。兄さん、落ち着いて。

 

 

 

ところで、序盤の方にあったマヒルの“間欠熱”。これ、何だったんだろう…。

個人的には、チップ(右腕)か…?とか思って胃が痛んだんだけれど、違うかな…?

確か、感情が高ぶると作用するのがチップだったと思うので、

医者の言う「気を紛らわせるのがいい」というのも、そういうことなんじゃないかなと思ったり。

 

(前略)薬でコントロールすることも可能です。ですが執艦官は以前──」

 

これも、「明晰夢」でぶっ倒れた時のことかなぁ、なんて。(艦隊の専属医なら、把握してるはず、と思うので)

考えすぎならいいんだけれど…。この話のぼかし方、今後またどこかで出てくるのかな、と思った。

 

 

 

そして余談ですが、今回の思念タイトル「過熱するリズム」について。

 

「なら、何も考えるな。他のことは全部忘れてくれ」

「だんだん、この動きとリズムそのものが楽しくなってくるはずだ」

 

「リズム」という単語が、直接マヒルの口から出てきたので、タイトルと関係あるのかなと。

つまり、マヒルのリードに合わせて、適度なリズムに身を置くことができれば、それは楽しいものになる。

 

「もう一度目を開けた時、楽しさをくれたマヒルのことしか覚えてない」

 

けれど、自分の欲望や思惑がにじみ出て、“過度な熱”をもった時、

元のリズムは崩れ、軽く合わせることは難しくなる。

きっとそのダンスは、「楽しい」だけには収まらないはず。

…なんてことを考えました。

 

それはそれとして、この台詞、ド直球な暗喩だな…と思ったのはそう。

 

 

 

いや、本当にすごい思念だったな…。

もう、深空の告知は盛大な「釣り」である、と確信をもって言える。(※褒め言葉)

いいですよ。これからも、喜んで釣られましょう。

さあ、餌を寄越しなさい。

 

\   マヒル♡ バーンして♡   /

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「星の軌跡から」

 

我らが1等星、この広大な宇宙に燦然と輝く綺羅星、セイヤ。

お誕生日おめでとう!

 

 

※当該思念のネタバレをがっつり含みます。

※また、これまでに登場した思念・伝説の内容にも触れますので、お気を付けて。

 

 

 

前提として、自分は乙女ゲームの攻略対象の中に、あからさまな“メイン”が決められているのがあまり好きではなく、

それがない=絶対的に5人が平等だからこそ、深空が心から好きで、楽しんでいる節があるんだけれど。

それでも、セイヤは、セイヤだけは、ちょっぴり特別な位置に据えられていると感じている。

というか、特別であってほしいとさえ思っている。

 

今回は、正にその部分が感じられる思念だったように思った。

 

 

宇宙に賄賂を渡しに行こう。

一番の星は、あんたにって。

 

予告の時点で、自分の「好きな台詞」リストに早々に新しい行が出来てしまった。

何て素敵なI love youなんだろう。

 

 

「俺の秘密は観測不能ダークマターだって、いつも言うよな」

「あんたは知らないんだ」

「その見えない部分も全部……あんたの光を目指してるって」

 

他4人とセイヤの決定的なちがいは、

「どの物語(思念)においても、『セイヤ』は、同一線上の人物であること」

つまり、彼だけは一度も「転生」の体をとっていない。

だから、セイヤには、文字通り“すべて”の記憶がある。気が遠くなるような年月のすべての記憶が。

 

でも、きっとその“すべて”を構成しているいちばんのファクターは、彼女なんだろう。

 

セイヤの、未だわからない部分は、もちろん気になるけれど、

その部分もすべて、彼女に起因するものであることは間違いないんだと思うと、

たとえ最終的にすべてを知ることができなかったとしても、不安とか心配とか、そういうのは、きっとないだろうなと思える。

 

そして、この「あんたの光」っていうのが。

セイヤ自身は、光のEvolをもっているからこそ、誰から見ても「光」なんだけれど、

そんなセイヤにとっての「光」は、「セイヤ“だけ”の光」なんだなぁ。

 

 

私を目指していたこの人は、一体どれほどの選択を経てきたのだろう。

こんなたまの平穏な夜に、同じイヤホンを分け合って、同じ夜空を見上げるために。

 

「もしある日消えてしまうのがあなただったら、私はどうやってあなたを探せばいいかすらわからないと思う」

「そうなったら、今みたいにあんたはそのままの場所にいてくれ」

「もしくは、好きなパンを買いに行ってもいいし、どこかに散歩に行ってもいい」

「俺は必ずあんたを見つけ出すから」

 

セイヤの、本当に素敵だなと思うのは、常にまっすぐであること。

ただただ前だけを見つめて、どんな困難にも真っ向から立ち向かう。

過去を思って胸を痛めることはあっても、まだ見ぬ未来を悲観したりはしない。

何て強い人なんだろう、と思う。本当にすごい。

ちょっと強情、ともとれるけれど、でも、それがなければ、ここ(本編時間軸)にはきっとたどり着けていなかったはず。

 

そして、「俺が」行くと言ってくれる。あんたは待っててくれればいいと。

あまりにもかっこよすぎないか…。

 

(セイヤのこの性格、第一印象で予想していた方いらっしゃいます…?

自分は、見た目と天然キャラにまんまと騙されて、

「あぁ~可愛い系かなぁ。あんまり食指動かないかもなぁ」

とか思ってた、最初。本当に予想外すぎる。あまりにも“漢”。食指しか動いてないわ)

 

 

あんたが存在してくれたことに、ありがとう。

 

これ。もう、セイヤの全部が詰まってて…。

 

もちろん、彼女との関係性についての言葉だとは思うんだけれど、

彼女がいなければ、彼はロールバックなんてせず、地球に来ることも、そもそも、何百年という時間を生きることもなかったかもしれない。

キノアにもエツジにも、ブーちゃんにも白米にもピッピにも、出会わなかったかもしれない。

長い長い時間の中、どれだけの苦労があっただろうと思うけれど、全部が全部、悪い記憶ではなかったはず。

楽しいと思える瞬間、経験してよかったと思えること、美しいと感じるもの、おいしいと思えるもの。

それもまた、彼女なしではあり得なかったかもしれない。

 

もし人が過去の経験の総和であり、目に見える全てが、観測可能かつ観測されうる宇宙を構成しているのなら──

無数の過去の経験が組み合わさって構成されている彼が、たとえダークマターのように観測できない広大な部分を持っていたとしても──

私と出会ったことで、私によって変わった一部分はどこかにあるに違いない。

今この瞬間、私の目の前に立つ彼は唯一無二の存在だ。この瞬間においては、私だけのセイヤなのだ。

 

今のセイヤが、日々を幸せと感じられるのなら、その要因ですら、彼女が生み出してくれたものと言える。(ちょっと大げさかもしれないけれど)

もしかしたら、そういう意味での「ありがとう」でもあるのかな、と感じたりもした。

 

 

 


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改めて、セイヤ、お誕生日おめでとう。

強く優しく、いつも温かいあなたの輝きが、永遠でありますように。

「夏へ駆ける一瞬」

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あの…こないだ「燃える一線」が最高だって話したばっかなんですが…。

簡単に「最高」を更新してくるのはどういう…。

あの、最高でした。

 

 

※ネタバレをがっつり含みます。

※ごく平凡な一般人の個人的な解釈を含みますので、ご了承ください。

 

 

 

「恋をすると、人はバカになる。マヒルも例外じゃない」

そっか……そうなんだねぇ……。

何でも出来るスーパーハイスペック超人マンのマヒルも、

中身は「普通の人間の男の子」なんだなと思える、こういう描写大好き。

そしてその言葉、特大ブーメランですよと、主人公に言ってあげたい。

 

まず1つ、うれしかったのは、

ヒルが、「主人公を想うあまり、友好的な相手でも蔑ろにしてしまう」ような人ではないと、はっきりわかったこと。

そりゃ、大切な人のためにすべてを捧げる人は理想的だけれど、

だからって、その人以外の全員を蔑ろにするような人は、正直どうかと思ってしまう。

誕生日思念でも、学生時代の思い出を共有するような友人が複数いた描写がはっきりとあったし、

ヤンデレだの闇深いだの、いろいろ匂わせるけれど、

やっぱりマヒルって「普通に優しい人」であることには違いないんだな、

と思えて、すごくうれしかった。

 

 

で。

 

「全員の『兄さん』になりたいの?みんなに優しくしてるのは、私ひとりじゃ足りないから?」

「『だよな』じゃないでしょ。彼は私の兄さんなのに…!」

 

声出た。

いや、あのカード絵から、こんな内容とは思わないでしょ…。ほんと、カード絵詐欺酷いですよ、深空さん。ありがとう、大好き。

 

明晰夢」から、「主人公も大概重い」と言われていたけれど、

その裏付けみたいな話出ちゃいましたね…。こんなんもう、Q.E.D.としか言いようがない。

 

おそらく、男性陣の「兄さん」呼びは、何も他が全員年下だったからとかではなく、

アイスブレイクの中で、「何か“兄感”半端ないよな!」的なノリでついた、あだ名みたいなものだったんじゃないかなと感じた。

ヒルもそれを承知してて、彼らの「兄さん」と妹の「兄さん」は、彼自身には全く別物に聞こえていたから、

大して抵抗感もなく、受け入れていたのかなと。

でも、呼ぶ側にはその感覚はわからないんだよなぁ。

認識ちがいの可愛いすれ違い。こういうすれ違いなら、なんぼあってもいいです。

 

ガールズに関係を疑われても答えず、「別々のテントでいい」なんて“何でもない”風にして、

「マヒル、馴染めてなかったらどうしよ…」なんて気遣ってたくせに、

全部裏目に出ちゃって、結果、

自分からテントを訪ねていくし、

馴染みすぎちゃったことにモヤモヤして、2人で帰る(ように誘導する視線を送る)し、

こういうところが“妹”だなぁと感じられて、すこぶる可愛い。

ちょっとめんどくさいとも取れるけれど、マヒルの妹兼恋人ってんなら、こうでなくっちゃね。いや、むしろ、こうなるように育てられたのか…?

 

 

マヒ主を見ていて、つくづく面白いなと思うのが、

きょうだい恋愛モノだと、ほぼ確実に「障害」になる、「きょうだい」という関係が、

この2人にとっては、絶対手放したくないもので、

「恋人になるから、もう妹じゃない」とか、

「『兄さん』と呼ばれたくない」とか、

そういうのは一切なく、「恋人」と「きょうだい」が両立しているところ。

両立というか、もはやその境目すらないかのようにも思える。

誕生日に1つの段階は踏んだようには思えるけれど(「兄さんじゃなくてマヒルと」という発言から)

だからって、他人に軽々しく「兄さん」と呼ばれるのは癪に障る。

 

「マヒル……」/「兄さん……」

 

正に、この選択肢がそうだなと。

深空の選択肢、いつもすごく絶妙な2択を持ってきて、本当に悩ましいんだけれど、

今回ほど悩んだことなかったかもしれない。

ただ、ここで「兄さん」と呼ぶことの意味はかなり大きいように思う。

きょうだいだから、ではなく、マヒ主だから。

先述の通り、マヒルにとっては、主人公からの「兄さん」は特別だろうし、

主人公にとっては、自分からの「兄さん」が特別であってほしいだろうし。

この後のおでこと頬へのキスも、

唇にはしないの~って一瞬思ったりもしたけれど、

今回はマヒ主の、「兄さん」にまつわる話だったから、これで良かったと思うし、むしろこれだから良かった。

 

 

「さあな。彼女が感動して泣くのを見たいからかもしれないし……」

「お前と少しでも離れたくなくて、早くまた会いたかったからかもしれない」

 

毎度の如く、冗談から始まって、

いちばん思っているであろうことを後からぶつけてくる、マヒルの高等テク。

主人公の、キャンプを経た今の気持ちもわかっていて。

こんなん、「マヒルのバカ」って言わせてるようなモンだろ…!

 

ヒルのバカ~~~~~!!!!!!!

主人公の「マヒルのバカ」って「マヒル大好き」の意訳になってる時ありますよね。しんどい。

「燃える一線」

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すっっっっっっごく良かった………。

 

以下、感想文です。

 

 

※ネタバレしかありません。

※これまでに登場した他の思念や本編などの内容を含む部分もあります。

 

 

 

まず、そもそものあらすじ文。

「時々、マヒルがもっと普通の生活を送れたらいいのにと思う」

本当にそれ。ため息しか出ない。

 

 

 

「これまで、結果が全てだと思ってた。(中略)ケガしたっていつか治るから」

「でも今日、ビルを降下する前に気付いたんだ。指示を出す人の声が、緊張で変わったことに」

「だから今回、少しでもケガはしないようにしようと思った」

 

これ、すごい大きな変化なのでは…?

それこそ、これまでは、

「危ないことしないで」と言っても、

「結果的には助かったんだからいいだろ」スタンスだったのに、

主人公の心配を汲み取れるようになったってことだよね。

一緒にいたい気持ちはあるくせに、自己犠牲的な考えをやめない(やめられない、のかもしれない)ヒルだからこそ、

この変化の意味合いも、かなり大きいように感じる。

 

ヒルの本編後からの変化は、「2人の関係性が進展した」というより、

「マヒル自身が変わってきたことで、2人の関係性が進展した」という印象。

実際、(最近本編を読み返したからか)再会直後より、かなり丸くなった感じがする。

 

先述の言葉の上で、「ケガしてないよ」と言うのなら、今日は本当にケガしてないんだろうな。

何か、上手く言えないけれど、すごいうれしい。

ヒルのこの言葉を聞けたことが、すごくうれしかった。

 

 

そこに、この追撃。

 

「もし自分のことを考えることができないなら、今日みたいに私のことをいっぱい考えて」

 

拍手。100点満点中5億点。ブラボー。素晴らしい。

 

正直、マヒルの「ここが良くない」を指摘することは難しくない。

他の4人と比べても、ヒルはダントツで未熟で、「誰が見てもダメ」な部分が明示されている人だと思う。(悪口じゃないよ)

だけど、そういう人に対して、「あなたはこういうところがダメだから、直して」と言って、果たして全員が「はい」で直せるかと言ったら、そんなことはない。

そしてできない人の中には、「どうしても体がそうとは動かない」「頭が理解しない」という、本人にもどうしようもないタイプもいる。マヒルはそのタイプの人だと思う。(あくまで個人の想像の域を出ませんが、彼の生い立ちを考えると、そうかなーと)

 

そういう人に有効的な方法の1つが、「論点をすり替えること」だ。

つまり、主人公のこの言葉。

「私があなたを心配だから、ケガしないで」ではなく、

「ケガすると私が困るんだから、ケガしないで」に替える。

しかもこれは、マヒルの元々の性格をよく知っていて、

尚且つ、自分が彼の中でどういう位置にいるのか、というのも、的確にわかっていていないと、なかなか出て来ない言葉だと思う。

もっと言うと、「妹ムーブ」を上手く利用しているようにも取れる。マヒルが「兄」として甘えられることが好きなのも、わかっていて。

 

ウーン、すごい。

マヒ主の主人公って、他と比べても少し幼い感じというか、それこそ「妹」な印象だったけれど、

やっぱり、マヒルが「優しくて頼りになる兄さんだから好き」なんじゃなくて、

ただただ「マヒルだから好き」なんだろうな、と思えた。

だからこそ、こういう発言ができるわけで。

この方向で積み重ねていけば、

ヒルも、いつか主人公に素直に甘えられるようになるんじゃないかな。

 

 

「いつか一緒に達成して、シンプルに幸せな普通の人になれるといいな」

「オレと一緒に、今夜一番普通で一番幸せな人になろう」

 

何となく、今後のマヒ主の目標はこれになってくるのかなと思った。

2人とも複雑な身の上で、今も、特殊な立場・状況に置かれているし。

誕生日思念の冒頭みたいに、艦隊の基地に、「やっほ~」で顔出せるような日が来るといいね。

そんな2人を見るのが楽しみです。

恋と深空


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「恋と深空」の話をさせてくれ。

 

 

※勤続200日を過ぎた程度のぺーぺーハンターによる、勢い任せの布教文です。

※核心的な部分には触れませんが、物語の序盤辺りの軽いネタバレを含みます。予めご了承ください。

 

 

 

物語

時は、2048年。ところは、近未来な文明が行き交う臨空(りんくう)

この世界では、十数年前の大災害によって、ワンダラーと呼ばれる怪物が度々発生するようになり、人々の生活を脅かしている。

そんなワンダラーに立ち向かい、世界の平和を守るのが、深空ハンター

主人公(私)は、新人深空ハンターとして、凶悪な怪物を倒しながら、

様々な人に出会い、また自身の身体に秘められた謎を追っていく。

 

というのが、大まかなあらすじ。

これだけでも察せられる通り、「1人称視点の乙女ゲーム」という触れ込みにしては、めちゃくちゃ内容の濃いSF物語だ。

「Evol」と呼ばれる超能力など、オリジナル設定もたくさんあるけれど、全く現実味のない話、というわけでもなく、

天文学系の話や、量子力学がうんたらかんたら、更には、医学に関する深い話まで出てくる。

 

そしてもう1つ、重要なキーワードになってくるのが、「時空」

時空を超えて、君のそばへ

これが、本作のメインキャッチコピーの1つなんだけれど、

物語をある程度理解した後に立ち返ると、綺麗なダブルミーニングになっていて、「はえぇ…」言うた。天才か?天才か。

(あまり言及すると面白さが損なわれてしまうので、このくらいで)

 

正直言って、結構難しいです。

でも、ハマると本当に面白いんだ…。やっぱり、練られている物語ほど面白いので。

「あ、あれって伏線だったんだ!」とか、

「うわ、話繋がった!」とか、

気付いた瞬間のカタルシスはすごい。それは保証します。

 

 

キャラクター

とは言え、やはりこれは乙女ゲーム

魅力的、という言葉には収まらないレベルの魅力的な男性主人公(≒攻略対象)が登場する。

そんな私の彼氏たち皆さんを、簡単に紹介させてください。

 

※作品の性質上、一部、主人公を「私」と表記します。

※せっかく?なので、各国版のお名前も記載します。左から順に、中/英/韓。

 

 

セイヤ

沈星回(シェン・シンフィ) / Xavier(ゼイヴィア) / 심선훈(シム・ソンフン)

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私と同じ深空ハンターで、パートナー。自称23歳。

Evolは

よく食べ、よく寝る、神出鬼没な不思議系男子。

一方で、戦闘力はバケモン級で、部署内でもトップクラス。

みんなが大好きな伝説のヒーロー・月影ハンターのトップアンチ。なぜか、気に入らないらしい。なぜか。

料理が壊滅的にできないとても得意らしい。

 

私のことがすごく好き。

 

 

レイ

黎深(リー・シェン) / Zayne(ゼイン) / 이서언(イ・ソオン)

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Akso病院の心臓外科副統括で、私の幼なじみ。27歳。

Evolは

13歳で大学に入学したり、史上最年少で医学賞を複数とったりした、トンデモスーパー大天才。

冷徹な鉄仮面だが、誰よりも患者に真摯に寄り添う優しい人。

コーヒーには、砂糖をドカドカ入れる派。

にんじんに「邪悪」という形容詞を使う珍しい大人。食べなさい。

 

私のことがとても好き。

 

 

ホムラ

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離れ小島で暮らす、有名な芸術家(主に絵画)。24歳。

Evolは

話のなりゆきで、彼にボディガードとして雇われることになる。

性格は、とにかく自由気まま。束縛が嫌いで、締め切りやスケジュールをちょいちょい守らない。

動物と会話ができるが、猫のことは「悪魔」と呼ぶ。

1日に10時間くらいお風呂に入っているらしい。

 

私のことがめっちゃ好き。

 

 

シン

秦徹(チンチェ) / Sylus(サイラス) / 진운(ジヌン)

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(2024年7月から実装)

無法地帯のN109区を牛耳る裏社会の組織・暗点のボス。28歳。

Evolはエネルギーコントロール

ハンター協会と敵対する立場のはずが、事情を知る中で、協力していくようになる。

気まぐれでぽーんと古城を買っちゃうくらいにはセレブ。

基本的には穏やかだが、ノータイムで人間を撃てる程度にはマフィア。

私のことを「ハンターの嬢ちゃん」「子猫」と呼ぶ。

 

私のことがマジで好き。

 

 

ヒル

夏以昼(シャ・イジョウ) / Caleb(ケイレブ) / 하우주(ハ・ウジュ)

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(2025年1月から実装)

昔一緒に引き取られた、血縁のない義理の兄。25歳。

Evolは引力制御

職業は、元パイロット。

頭良し、運動神経良し、顔良しに加えて、料理もできるし、手先も超器用。

おかげでとんでもなくモテていたそうだが、「お前(私)以外の女の子と、しゃべったこともない」らしい。ふ~~~ん。

私に対して、やや行き過ぎた過保護っぷり。

 

私のことがガチで好き。

 

 

おわかりいただけただろうか。

そう、彼ら全員、1人残らず、私のことがとにかく大好きなのである。

 

普段、乙女ゲームでは攻略対象の中の1人か2人を好きになる程度の自分だけれど、

本作に関しては、本当に全員好きです。全員好きです。

だって嫌いになる要素見当たらないし、そもそも、

全員が私のことを大好きなんだから、

私も全員を大好きなの、当たり前じゃない?

 

そして彼ら自身にも、様々な秘密、謎があります。

上記の紹介文にも、あえて「ん?」と思うような部分を入れたりもしたので、是非、彼らに出逢ってください。

あ、ちゃんとハンカチ用意してくださいね。(脅し)

 

 

主人公

そして、忘れてはいけないのが、私こと主人公

これもまた、本作の1つの重要なセールスポイントかもしれない。

 

「闘うヒロイン」というのは、近年ではそう珍しいものではないけれど、

新卒1年目でセイヤと肩を並べるレベルの戦闘能力、

業界トップクラスの天才であるレイ先生と対等に話ができる知性があり、

ホムラのめんどくさムーブを受け止める度量をもち、

男性でも怖気づくシンを相手に一切怯まぬ胆力、

兄であるマヒルにも、まっすぐぶつかって仲直りできる素直さ。

そして、五人五色な彼ら全員を、心の底からメロメロにさせるだけの魅力がある。

本当にすごい女である。

 

自分でも、ストーリーを読みながら、彼女の返し方や行動に感心することが多く、

何と言うか、本物の“知性”のある子、という印象。

だからこそ、彼女の「可愛い」には深みがあって、数年で飽きるような表面上のものではないように感じる。

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000131862.html

主人公のお顔は、かなり細かく作り込むことができる。これだけで普通に1時間はかけられる。

設定後も、メイクや髪型を変えて写真を撮る機能もあるので、1粒で数万回楽しいまである。

 

 

期間限定イベント

個人的には、本作の「すごい」と思うもの中でも、特に上位に入る部分だと思う。

 

まず何がすごいって、頻度

新しいイベントがドカドカ出てきて、「あぁこのイベントももう終わりかぁ」と思ったら、次のイベントの告知が来る。

基本的に、1つにつき2週間前後なので、すごい時には月に3つイベントがある。

消費者を飽きさせない、という熱意に加え、

やりたいことがたっくさんあるんだろうなぁ、と制作側の情熱も伝わってくる。

まあお財布は悲鳴を上げる羽目になるわけだけれど、

ガチャに使えるダイヤを、割と気前よくあちこちでくれるので、微課金でもそれほど問題なくイベントに参加できている。(※筆者個人の体感ですが)

 

もちろん、内容もすごい。


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こんな、多幸感でオーバードーズしそうなものから、


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「何で公式が2次創作やってんの???」と言いたくなるようなものまで。

本当にいろいろ。

もちろん、合同だけでなく、彼らそれぞれの誕生日イベントや、先述の「秘密」「謎」に迫るような、かなり重要度の高い個別イベントもある。

 

基本的に、前のイベントが終了する2日前くらいの正午に、次の予告が公開されるんだけれど、

奇声が出るので、絶対に家で観た方がいいです。

 

 

 

とりあえず、自分が特に布教文として語りたいことは語り尽しました。ご清聴ありがとうございました。

とは言え、まだまだ言い足りないんだけれど。それはまた追々。

 

 

このブログでは、思念やイベント、イベスト感想や、

考察(そんなに得意というわけでもないので、それっぽいことって感じですが)を書いていけたらなぁと思っています。

思念や彼ら自身の「ここが好きだよ」を語りまくるだけの、気持ち悪い記事とかも書きたいです。オタクなので。

 

考えを文章化してまとめるのに、かなり時間がかかってしまうタイプなので、

なかなかオンタイムでは進められないとは思いますが…。

気の向くままに、やってみます。

どうぞ、よしなに。